中学部では、2ヶ月に1度、勝尾寺園地に出かけて自然を体験します。
これはワールドオリエンテーションの一環で、ESDの視点から自然や環境について体験的に学んでいくプログラムです。
勝尾寺園地に初めて行くという人もいたので、最初に展望台を目指して歩きながら散策しました。
上からぶら下がっている尺取虫や木や虫など、自然に入った時からとても鋭いアンテナが立っているようで、いろんなものを発見していきました。名前やその特徴を確かめたり考えたりしました。
椿の花を見付けました。
それを開いて蜜をなめてみました。
ツルで紐を作りたい!という声が上がり、歩きながら探しました。
見付けて切り取って…
編んで…
出来上がり!
歩いていると、「虫こぶ」に出会いました。
これは、虫が植物に寄生して、異常成長させてできたものです。
生き物が生きていく術にも、いろいろあります。
いろんなところに見付けることができました。
谷底に耳をすますと、せせらぎの音が。
動物の気持ちになって、耳を大きくして聞きたい方に向けるだけで
こんなにも聞こえ方が違うなんて。
”おがくず”がたくさんあったので、触れてみました。
深い部分は湿っていて、表面と違った感触がありました。
動物を直接見付けることは簡単ではないけど、その痕跡を見付けて
そこから普段の森の様子を感じます。
フンも大切な痕跡…
はがされた木の皮、鹿のしわざでしょうか。
奥の川ではサワガニを探しました。
どんなところに住んでいるのか考えながら探します。
そして、最後にネイチャーゲームを行いました。
1つ目は、動物の生態について考えてみるゲーム。
自分の背中に、動物の名前が書いてあるカードをつけてもらいます。
これは自分では何が書いてあるのかわかりません。
それぞれがカードをつけたらゲームスタート。
出会う人とあいさつをし、背中を見せます。
その上で、自分が何者かを当てるヒントになるような質問を相手に投げかけます。
「どんなところに住んでいますか?」
「何を食べますか?」…
相手の答えをヒントに、自分が誰なのかを当てます。
動物たちがどのようにして生きているのか、それぞれがどんな特徴を持っているのか、どう分類されるのか、を考えるきっかけになります。
当てるためにいろんな動物を頭に思い浮かべました。
2つ目は、リスとネズミになって餌を隠して探すゲーム。
2つのチームに分かれて、木の周りに木の実ということでピーナッツを隠します。
その後、時間を決めて相手チームの隠したものを探し出します。
どんなところに隠すだろう?という風に、動物の気持ちになりながら考えました。
実際に、隠した場所が自分でもわからなくなり、見付けられずに残る木の実があって、
そこから植物が芽生えたりするそうです。
実に様々なことを感じ、活動し、学んできた貴重な時間でした。
次回は7月2日(木)で「菌類ほかの観察と自然をモチーフにしたアート系のネイチャーゲーム」
を行う予定です。お楽しみに!
(J.S.)